昇格2 @カマタマーレ讃岐

 高松廃部アホーズが滋賀レイクスターズに連勝したそうです。
 昨日が、78 – 69 。
 今日が、64 – 58 。
 ともに高松廃部アホーズが望むとおりのロースコアゲーム。

 観客数はともに大盛況の500人越えだったそうです。
 昨日が、661人。
 今日が、723人。
 両日サンメッセで、讃岐うまいもん祭り2013「食の大博覧会」が開催されている中での試合。

 試合会場は観音寺駅から遥か彼方の観音寺市立総合体育館。
 会場内は土足厳禁。
 スリッパの数に限りがあるので、上履きを持参。
 下駄箱は封鎖されるので、靴を入れる袋を持参。

 高松廃部アホーズはよっぽど観客に来て欲しくないようですねぇ・・・。

 これじゃ、キンタマーレ狸を応援するしかないじゃあ~りませんか。









 フットボールチャンネル
 http://www.footballchannel.jp/2013/12/11/post16424/



 四国フットボール界にとって歴史的な「2013.12.8」

 この日は今後、長きに渡り四国フットボール界の歴史に刻まれることだろう。
 徳島ヴォルティスは聖地・国立競技場で四国初のJ1昇格。
 そしてカマタマーレ讃岐はアウェイ・とりぎんバードスタジアムで初のJ2昇格。

 もちろんJ2・4位からJ1昇格プレーオフを勝ち抜いた徳島の偉業は高く評価されるべきだが、それと並ぶほどにホーム&アウェイ方式の「J2・JFL入れ替え戦」でJ2鳥取に対峙したJFL2位・讃岐の戦いもまた見事だった。

 第1戦では前半は鳥取の動向をしっかり見極め、後半に入ると47分に先輩・木島良輔の左クロスを後輩・高橋泰が「枠に収めるように当てて」決めるという、帝京高出身強力2トップの連携で先制。

 北野誠監督いわく「点を取った後の入りで右サイドでのスローインに準備ができず」、3分後にアウェイゴールを許す痛恨事はあったが、どんな場面でもプレーを止めない集中力でドローに持ち込むことに成功。
 加えて「意図的にこぼれ球を拾うことができた」(ボランチ山本翔平)戦術眼は鳥取と伍しても互角に渡り合えるレベルにあった。

 そして運命の第2戦。
 キックオフから讃岐はホームの鳥取を圧倒する。
 18分に木島が奪ったPKは「気持ちが逃げていた」ことから失敗に終わるも、20分には山本のクロスを高橋が「ヘッドで突っ込んで入ればいいと思ってボールだけ見て」先制ゴール。
 その後も先制直後、CKから鳥取右MF森英次郎に際どいダイレクトシュートを許した他は、全く危なげない前半45分だった。

 ただそこには確かなプロセスが存在する。
 鳥取を凌駕した理由は試合後、まずは指揮官の口から明らかにされた。


 「鳥取は今年やってきたシステムやトレーニングが全てあてはまる相手だった」

 「第1戦目でスカウティング通りの戦い方ができ、自信を持ってこの試合に臨むことができた。相手は3バックを想定して1週間トレーニングをして、前への推進力で相手を押し込むことができ、先制した後もいい形で終えることができました」

 その押し込み方も巧妙である。
 キックオフ時には183センチの長身FW久保裕一対策として先発に抜擢したCB藤井航大を前線に上げる奇策でパワープレーへの脅威を植え付けた上で、木島、高橋の2トップと両サイドハーフの堀川俊大、アンドレアがめまぐるしくポジションチェンジ。
 結果、鳥取の11人は全くマークを捉えることができず、ピッチ場を右往左往するばかりであった。

 「こういった流動的に動くトレーニングをずっと積んできたんです。そして鳥取は今年やってきたシステムやトレーニングが全てあてはまる相手だったんですよ。『俺、持っているな』と思いました(笑)」

 この「ずっと」は2010年の北野監督就任時からである。
 過去に試合で使用したシステムも「3-3-3-1」、「4-5-1」、「3-4-3」、「4-4-2」など多数。
 システムを使って選手たちに流動性の大切さを説き、京都のアカデミー組織指導者、J2熊本コーチ・監督時代を通じ指導し、関わった選手たちと人脈を駆使し高橋、木島、山本といった北野戦術の理解者も数多く獲得した。

 そして今年、北野監督は総仕上げに助監督役を熊本から期限付移籍で招く。
 ロサンゼルス五輪ではCBとしてブラジル代表を破る「マイアミの奇跡」をピッチ上で体感し、現役時代は広島・C大阪・東京V・YSCC・熊本とJ1から地域リーグまでの各カテゴリーを渡り歩いた上村健一。


 戦術を体現するトレーニングと人材で成し得た「4年間の集大成」

 2009年熊本時代以来、4年ぶりに北野監督とタッグを組んだ上村ヘッドコーチは、3年間のアカデミー指導経験も踏まえ、剛柔交えながら北野イズムの浸透に務めた。

 「コミュニケーションを取る上で、まず話したのは『このチームと契約した以上、チームのために尽くすのが当たり前』ということ。
 最初はゲームの理解度、相手に対する試合中の情報収集度の低さを感じたんですが、北野さんがゲーム中に起こりうる状況をトレーニングでいれてくれていたので、それを整理して伝えることを心がけました。
 だから、この2試合も一年間取り組んできたスペースの作り方・使い方をどうやって個人やグループで取り組むかなど、特別なことをすることなく、今まで培ったことを出せたと思います」

 だからこそ後半に入り、54分に右SB藤田浩平が警告2枚で退場。
 10人になっても彼らは慌てることはなかった。
 上村コーチの話を続けよう。

 「相手のある要素が変わったら難しい部分はありましたが、そこも変えてこなかったので整理してゲームはできました。
 でも、あのオッサン(北野監督)面白いんですよ。
 そんな中でも『カウンター打てないかな。
 もう1点取れないかな』と言ってるんですから(笑)」

 対する指揮官も試合後「全てコイツのお陰です」と言って上村コーチの肩を叩ける熱き信頼関係。
 こうして最高のタッグチームは、結果を求められる舞台で4年間の集大成を出し切った。


 昇格を果たしたが経営面の課題は残る
 
 かくして来季は夢のJ2に挑む讃岐だが、今後の課題は山積である。

 前回拙稿「カマタマーレ讃岐がJ2に絶対に昇格しなければいけない理由」でも触れた財政面の懸念は、「正直、今日負けたら財政面も含め、チームがなくなっちゃうんじゃないかというこらい切羽詰っていた。選手もクラブも、僕もプレッシャーがあった」と指揮官が告白したことで、改めて背水の陣で臨んでいたことが裏付けられた。

 また、戦力面でも「昇格の嬉しさよりもJ2で闘う不安が大きい」と木島が語った通り。
 筆者をはじめ見る者の心を揺るがした気迫を、42試合に渡るリーグ戦で継続し続けることがいかに困難であるかは、過去昇格チームの結果が物語っている。

 すなわち本質的な問題は先送りされたに過ぎない。
 この快挙により「支援持ち株会」「J2昇格支援スポンサー」の獲得などは比較的容易に進むであろう。
 が、「勝てば官軍」の経営では、チーム成績が不振に陥った際に資金面で行き詰まることは火を見るより明らかだろう。

 ただその一方で、このJ2・JFL入れ替え戦2試合を通じ希望が見いだせる材料も多々あった。
 選手で言えば「子どものころから香川にJリーグがあったら、どんなにいいかと思っていた。それを果たせてうれしい」と息を弾ませた地元・香川県さぬき市出身の右MF堀河俊大。

 1戦目では先制点の起点となったテクニシャンは、津田中時代はU-13日本選抜で柿谷曜一朗や清武弘嗣らとダノン・ネーションズカップに出場し、徳島ヴォルティスユース時代は四国プリンス初制覇を主将として経験。
 勝者のメンタリティーも兼ね備えている。


 多くの課題と希望を胸にJ2に「嫁ぐ」

 ちなみに現在、さぬきうどん「はなまるうどん」HPではUDNススリンカップ2014「おりなりさんセット部門」で均整美のとれた肉体を披露しながらうどんをすする堀河の姿を拝むこともできる。
 集客数を上げるに必要な「ビジュアル度」も十分だ。

 その集客面でも今回ホームでの第1戦では5,793人が集まり、第2戦でも約600人が鳥取へ。
 「J2に昇格することで岡山や愛媛とダービー戦もできるし、香川県の人たちがサッカーに目を向けてくれる」。
 香川県高松市出身・北野監督の恩返しは、来季大きなムーブメントとなって花開くことだろう。

 となれば、この流れを利用しない手はない。
 幸い「はなまるうどん」での「勝手にかまたまうどん類1.5倍盛」セール実施などで、世間のカマタマーレ讃岐に対する関心は予想以上に高まっている。
 勝敗に左右されない「面白さ」を提供できる働きかけができれば、これまでのJクラブにないスタイルを生み出すことができるはずだ。

 選手入場時、サポーターたちがハミングする「瀬戸の花嫁」。
 小柳ルミ子さんが歌った新生活への強い決意のごとくJ2に「嫁ぐ」讃岐が、これから地域やサッカーファンのみならず世間と永く良き夫婦関係を築くべくしっかりと、愛を持って次の一歩を踏み出すことを、今は切に願いたい。