まずは明日の1,472人 @カマタマーレ讃岐

 今日は、明日の日曜日の試合を譲ってくれた高松廃部アホーズの試合を観てきました。

 日曜日のキンタマーレ狸の最終戦に、観客がいっぱい来てくれるように、金曜日と土曜日に試合をしてくれた高松廃部アホーズ。
 やはり、人には親切にしとくもんです。
 大阪相手に奇跡の連勝でした。
 http://hazimemashite.at.webry.info/201311/article_10.html

 で、キンタマーレ狸は、明日の最終戦で1,472人以上を集めれば、J2の入会条件付である「ホームゲームの平均入場者数3,000人以上」を達成できるそうです。
 高松廃部アホーズが日曜日を譲ってくれたので、キンタマーレ狸は得意の動員命令を発することでしょう。

 麺通団の田尾団長のいう、キンタマーレ狸お得意の「尋常でない方法」による観客集めで、この条件はかる~くクリアすることでしょう。
 http://www.mentsu-dan.com/diary/bn2013_09.html

 あとは、J2最下位のガイナーレ鳥取との入替戦
 12月1日 香川県立丸亀競技場(丸亀市)
 12月8日 とりぎんバードスタジアム(鳥取市)


 に、これもかる~く勝てばいいだけです。
 問題は、かる~く勝てるかどうか、ですね。

 実は、キンタマーレ讃岐は、その昔、ガイナーレ鳥取に勝っています。
 第88回天皇杯1回戦、場所は生島町の県営球技場。
 JFLに所属し、J準加盟チームに認定されてJ2目指して戦力を大幅に強化中のガイナーレ鳥取でしたが、話題性だけの才能のカケラもない羽中田監督のもと、JFLの夢を見ていた四国リーグ首位のキンタマーレ狸が、半分寝ながら戦って、勝ってしまいました。

 あれから5年。 
 ガイナーレ鳥取はゆる~い基準で一度はJ2に昇格させてもらったものの、実力を発揮しすぎてJ2最下位となり、J2を去らなければならなくなりました。
 ところが、ところが、JFL首位のチームにJ2ライセンスがないため、条件付きJ2ライセンスを持つJFL2位のキンタマーレ狸との入替戦ができるという超ゆる~い基準で今はまだ首がつながっています。

 来季はJ3が発足するので、J2とJFLとの入替戦はこれが最後です。
 勝っても、負けても、記録は残ります。
 頑張らねば。



 【追加】

 最終戦は、3,601人だったそうです。
 これで条件をクリアーです。
 でも、期待していたよりも随分少なかったなぁ・・・。
 皆さん予定を抱えて仕方なかったのでしょう。
 私も、今日は、貸切バスに乗らなければならなかったのです ・・・_| ̄|○





 読売新聞
 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news/20131119-OYT8T01256.htm










 2013年9月22日(日) 麺通団
 http://www.mentsu-dan.com/diary/bn2013_09.html

 1ヵ月くらい前、KSBからローカル番組の出演依頼がありまして。

 テーマは、アバウトには「地域プロスポーツの必要性」みたいな話で、具体的には香川県の地域プロスポーツチームである野球の四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズ、サッカーのJFLのキンタマーレ狸、バスケットbjリーグの高松廃部アホーズがいずれも経営的に苦しんでいて「どないかならんか?」みたいな話のようだったが、さらに具体的には、その中のキンタマーレ狸の話を中心に30分番組を作るようでした。

 キンタマーレ狸は今、JFLの首位争いをしていて、成績はJ2に上がれるところまで来ているらしい。
 ところが、J2に上がるには成績だけでなく、ホームゲームの観客動員数が1試合平均3,000人以上でないとダメだそうで、平均1,000人とか1,500人しか入ってないキンタマーレ狸は、今季の残り試合でものすごく動員数を増やさないと年間平均3,000人に達しないという状況だそうである。
 私はサッカーにあまり興味がないのでアバウトな状況紹介であるが、だいたいそういうことらしい。

 それで、今回の番組は、すでにJ2に上がって観客数も平均9,000人近く集めている岡山県の「ファジアーノ岡山」の取り組み事例を紹介しながら、「キンタマーレ狸の観客動員数を増やすにはどうすればよいか?」をみんなで考えよう、ということらしい。
 出演は、司会進行が多賀さん、メインコメンテイターが水道橋博士、ゲストにキンタマーレ狸の北野監督とサポーター代表の方と、岡山大学のスポーツ経営学の先生。
 そこに私も入ってくれということであった。

 とりあえず私は最初、躊躇しました。
 理由はまず、たぶんこの手のローカル制作番組は「キンタマーレ狸、がんばれ! みんなで応援しよう! 子供たちの夢だ! 郷土愛だ! 地域活性化だ!」というテイストのまとめ方をするに違いないから、私みたいに物事を何でも客観的に原理原則で見るタイプの人間は、そんな中に入ると“みんなの夢”をクールダウンさせてしまう恐れがある。
 すると、番組で私は間違いなく理不尽な“悪者”になるから(笑)。

 例えば、冷静に数字等で可能性を分析していたら、「みんなで応援しようと盛り上がっているのに水を差すのか!」「お前はキンタマーレ狸のJ2昇格を望んでいないのか!」とかいうクレームが必ず来ると思われる。
 戦前に、アメリカの戦力を冷静に分析して「まともに戦ったら負ける可能性が大きい」と言うと「非国民!」と罵られて袋叩きに遭ったのと同じである。
 いや、本で読んだだけで実際には見てないけど(笑)、何かこういうものには同じニオイがちょっとするのである。
 瀬戸内芸術祭とかも(笑)。

 また、もし仮に番組が「冷静な分析もしよう」という流れになったとしても、そこに「地域プロスポーツの意義と必要性」みたいな情緒的な話が一緒に入ってくると、絶対に話がうやむやになるからである。
 すなわち、「観客数を増やすための手法」というのはほとんどマーケティングの原理原則をベースにした理屈による戦略的な話なのであるが、「地域プロスポーツの意義や必要性」というテーマになると、どうしても「地域文化」やら「郷土愛」やらの情緒的な話になってしまい、理屈と情緒をごっちゃにして議論したら合理的な答はまず出ないからである。

 で、依頼を受けた時にそういう話をして「たぶん私の意見は番組の持って行きたい方向とずれるような気がするから、ゲストにふさわしくないと思いますよ(笑)」と返事したら、「いや、そういう意見こそ今、必要なんですよ」と返されて、「じゃあ出ます」と返事をしたのである。

 そしたら、収録の前日に送られてきた進行台本のタイトルが「地域に愛されるクラブを目指して・・・キンタマーレ狸の観客を増やすためには?」。
 見事に「理屈と情緒の融合」になっていました(笑)。
 私は一瞬、出演を辞退しようかと思ったのだが、明日の収録に今日のキャンセルでは迷惑がかかるだろうと思って、行ってきました。

 で、その収録が昨日の土曜日の深夜に放送されたようです。
 どうせほとんどカットされているだろうから、ここでちょっと補足をしておきます。


**********

 「キンタマーレ狸が平均3,000人以上の観客を集めるためにどうすればよいか?」という問題に対する私の意見の主旨は、情緒も何もないけど、こういうものです。

 まずマーケティングの大前提として、その目標が「達成可能な目標」であるかどうかを、市場規模から検討する。
 ファジアーノ岡山と比較すればサイズがわかりやすいので、両者の数字を並べてみますね。

● 県人口
  (ファジアーノ)岡山県…約190万人
  (キンタマーレ)香川県…約100万人

● 本拠地のある市の人口
  (ファジアーノ)岡山市…約70万人
  (キンタマーレ)丸亀市…約11万人
           高松市…約42万人
           ホームゲームは丸亀と高松で約半分ずつ行われているので、間をとると約26万人。


● 県内小中高、大学のサッカー部員数
  (ファジアーノ)岡山県内…約2,800人
  (キンタマーレ)香川県内…約1,400人

 以上の数字を見ると、まあ誰が見ても「キンタマーレ狸の市場は、ファジアーノの約半分だ」というのがわかりますね。




 次に、スタジアムのアクセスを比較します。
 車社会ではありますが、まあその市の中心市街地的な意味合いで「最寄りのJR駅からの距離」で比較すると、

 (ファジアーノ・kankoスタジアム)  JR岡山駅から…約1.5km
 (キンタマーレ・丸亀総合運動公園)JR丸亀駅から…約4km
 (キンタマーレ・高松競技場 )    JR高松駅から…約9km


 JR駅からの距離は、キンタマーレはファジアーノの3倍~6倍。
 ファジアーノの試合はみんなお祭り気分で駅から歩いて行けるが、キンタマーレはそういうわけにはいかない。
 会場までの距離と観客数の関係は、熱心なファンならあまり気にならないかもしれないがそういうお祭り気分で「ちょっと立ち寄ってみる」という“浮動層”はアクセスにかなり影響されるから、「キンタマーレのアクセス環境は、ファジアーノの約4分の1」としてもいいと思う。

 従って、市場規模とアクセス環境を単純に掛け合わせると、「キンタマーレの観客動員環境は、ファジアーノの8分の1くらいしかない」というのが第一感ですね。
 すると、ファジアーノが平均9,000人を集めているのなら、キンタマーレは1,100人くらいが妥当な線だという話になります。

 番組では「ファジアーノはこんな観客サービスをしている、こんなイベントをしている、こんなPR活動をしている、あんなこともこんなこともやっている・・・そんな成功事例があるのだから、キンタマーレも取り入れればよい」という意見が出ていましたし、そういう意見を言う人はたくさんいますが、それらファジアーノがやっていることを全部、ファジアーノと同じレベルでやったとして「1,100人」というのが、情緒を排除した理屈上のマーケットですよ。
 だから、去年からずーっと1,000~1,500人集めているキンタマーレは、まあ常識的によく頑張っているレベルだというのが、たぶんこの話の大前提です。

 するとですね、それを3,000人にするためには、「尋常な方法では無理だ」という話になるでしょう。
 イベントやキャンペーンをしても、テレビや雑誌やインターネット等でがんばって宣伝をしても、ゆるキャラや新グッズを作っても、マークを変えても名前を変えてもキャッチコピーを作っても、もちろん全部、やれるのならやらないよりはやった方がいいんだろうけど、1,100人を3,000人にする手法としては微々たる効果しかない。
 例の、1億円の経費節減をしないといけない時に『新聞5紙とっているのを2紙にしよう』『コピーは裏表を使おう』とかやっているようなもので、戦略の核心を離れて、その周りをぐるぐる回っているだけだと思うわけです。

 「尋常でない方法」というのは、そういう新しいPR戦略とかいうジャンルの話ではなくて、例えば「本拠地を高松市の中心市街地に持って来る」とか(スタジアムが高松市中央公園にあったら、ファジアーノとのアクセスの差がなくなるからたぶん市場規模比較だけの差になって、ファジアーノの半分の4,500人がすぐに現実的に見えてくる)、学校教育と強制連携して、小中高校大学の学生、生徒が年に1回、授業として試合を見に行くとか(年間10万人以上が強制的に観客になるから、ホームゲームが年に17試合なら平均4,000人は上積みになる計算)、ホームゲームは年間全て無料にするとか(経営は、経済を活性化させて大企業や大金持ちのパトロンがどんどん出てくれば成立する)、そういうジャンルの話です。

 で、「そんなことはできない」と言うなら、これは「無理な話」だと思うのです。
 要するに、「尋常でない方法」をとらずにこんな小さな市場(香川県)で「平均3,000人」というのは、根本的に目標が高すぎるわけです。
 「だからJ2昇格基準を下げろ」という考え方もありますが、それは一面だけを捉えた意見で、もう一面は「基準は妥当であって、この市場でこのビジネスは成立しないと判断する」という方向でしょう。

 ちなみに、今シーズンのキンタマーレのホームゲーム観客数を調べたら、こうなっていました。

 3/10(高松) 1,858人
 3/24(高松) 1,058
 4/ 7(丸亀) 1,037
 4/14(高松) 1,211
 4/21(丸亀) 1,361
 5/ 1(丸亀) 1,672
 5/12(高松) 1,493
 5/26(高松) 1,748
 6/ 2(高松) 2,004
 6/16(丸亀) 5,758
 6/30(丸亀) 8,968
 7/14(高松) 4,178
 7/28(丸亀) 4,555
 9/15(丸亀) 4,106

 明らかに6月頃から観客数が異常に増えていますが、これ、無料招待の上乗せ数字でしょ?
 JFLで首位を走り始めてJ2が見えてきて、「観客数平均3,000人」という関門をクリアするために無料で人を集め始めた結果、こうなった。
 つまり、「尋常でない方法」でないと3,000人は超えないということがよくわかる数字でしょう。




 では、どうすればいいのか? 

(1) 「尋常でない方法」で、無理やり3,000人をクリアする。
    でも、J2昇格後はまたずっと苦しみ続ける。
(2) 「尋常でない方法」で、構造的かつ継続的に3,000人をクリアする環境を作り出す。
(3) 「J2~J1」という「尋常な方法では無理な目標」を捨て、何か別のミッション(プランはいくつもあると思いますけど)を掲げたチームを目指す。

 の三択しか思いつかない。
 パトロンがいて経営は大丈夫で、チームも強いし科学的コーチング技術もJ1レベルを超えているけど、J2には決して上がらない。
 しかし、天皇杯ではいつも勝ち上がってJ1チームをやっつける…みたいなチームがあったら絶対話題になると思うけど(笑)。
 ま、サッカーのことはよくわからないから深入りの考察は思いつかないので、浅入りのマーケティング考察だけでおしまいとします。








 NHNニュース
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131119/k10013177361000.html

 来年から始まるサッカーJリーグの新リーグ、J3に参加する10チームが決まりました。

 これは19日、都内で開かれたJリーグの理事会で決まりました。
 J3に参加するのは、

 秋田のブラウブリッツ秋田
 福島の福島ユナイテッド
 東京の町田ゼルビア
 神奈川のSC相模原
 神奈川のYSCC
 長野の長野パルセイロ
 石川のツエーゲン金沢
 静岡の藤枝MYFC
 沖縄のFC琉球
 J1とJ2の若手選抜

 の、合わせて10チームです。

 J3は来年春から12チームでスタートする予定で、残り2チームのうち、1つは来月行われるJ2とJFLの入れ替え戦で敗れたチームとなり、もう1つは、地域リーグから参加を希望している3チームの中から来月の理事会で選ばれることになります。
 
 また香川のキンタマーレ狸はJリーグ入会が認められ、来月のJ2とJFLの入れ替え戦に出場することが決まりました。
 この結果、これまでJ1とJ2のチームがなかった秋田と福島、石川、香川、そして沖縄の5県に新たにJリーグのチームができることになりました。
 Jリーグは来月の理事会でJ3の開幕の時期や大会方式などを決めることにしています。




 NHNニュース
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131119/k10013186971000.html

 来年スタートするサッカーJ3に参加を希望している地域リーグの3チームについて、Jリーグは、今シーズンの成績が上位のグルージャ盛岡を第1候補として優先的に審査していくことを決めました。

 J3は、J2の下部リーグとして、来シーズンから12チームでスタートする予定です。
 19日、都内で開かれたJリーグの理事会で、秋田のブラウブリッツ秋田などJ3に参加する10チームが決まりました。

 残る2チームのうち、

 一つは今シーズンJ2で最下位のガイナーレ鳥取か、19日、条件付きでJ2入会が認められた香川のキンタマーレ狸のどちらかになります。

 そして、もう1チームについて、Jリーグは19日、J3への参加資格「J3ライセンス」を交付した、いずれも地域リーグの岩手のグルージャ盛岡、静岡のアスルクラロ沼津、それに山口のレノファ山口の3チームの中から選ぶこととしました。
 ただし、この中ではグルージャ盛岡だけが唯一、地域リーグ決勝大会の決勝リーグまで進み、今シーズンの成績が最もよいことから、Jリーグはグルージャ盛岡を第1候補に優先的にJ3の入会審査を進めることを決めました。
 Jリーグは今月25日に盛岡市内で大東和美チェアマンによるヒアリングを行う予定で、審査で問題がなければ、他の2チームのヒアリングは行わず、来月にはグルージャ盛岡のJ3参加が決まることになります。




 J3背景と課題

 J3設立の背景には、将来のJリーグ入りを目指すチームと企業チームが混在する現在のJFLを見直すとともに、全国にJリーグのすそ野を広げていくねらいがありました。
 このため、スタジアムの入場可能数をJ2の半分の5,000人以上とするなど、参加の条件を緩和することで全国からチームを募りました。
 その結果、JFLや地域リーグの19のチームから申請があり、審査の末、これまでいわゆる「空白県」だった5県に新たにJリーグのチームが誕生し、全国の35都道府県に拡大することになりました。

 Jリーグ入りが決まった地元ではサッカー熱の高まりが期待されますが、一方で課題となるのが今後のクラブ経営です。
 Jリーグは、ここ数年観客の入場料収入やテレビなどの放送権料収入が減少傾向にあり、J1でも赤字経営が続くチームもあるなど経営の安定化は大きな課題となっています。
 今回、J3入りが決まったチームは今後、J2昇格などを目指すうえでスタジアムの整備やユース組織の設立などを進めるためにさらなる収入の確保が必要となります。
 今回のJ3入りをきっかけに、地元の自治体や経済界などと結びつきをさらに強くして、経営の安定に努めることが求められています。